大阪湾秋狭腰ノ火焔菜味噌和え

久保田 博
割烹 くぼた  

・大阪北新地 割烹味菜 
・オランダ ホテルオークラ
・大阪北新地 料亭
・東京 青山、広尾の日本料理店
・兵庫 西宮の日本料理店
・2010年に【割烹くぼた】開業

[使用食材]
・毎朝、大阪中央市場にて仕入れ
・熊本の父親が作った野菜
・自ら船釣りに行き仕入れと称しての釣った魚
・全国の漁港から直送

料理はコース料理のみで、味の濃淡、彩、食感を大事にし、美味しオモシロイ料理を目指し献立を立てています。

西洋野菜とのコラボで大阪狭腰の魅力を引き出す

日本海側の鰆は有名だが、瀬戸内でも鰆がよく獲れているようだ。特にその鰆の若魚である秋のサゴシは脂ののりも素晴らしく人気急上昇といったところ。
今回の試作では、担当会員が自ら大阪湾で釣り上げたとするサゴシを使った少し変わった味噌和えが発表された。
先ずサゴシの下処理だが、米油でのばした白味噌を上身に塗り込んでひと晩おく。味噌を取り除いた後は真空状態にし63℃で30分程度の低温調理を行っている。火入れ後は冷水にとり冷蔵庫で寝かせている。
さてこのサゴシに合わせる野菜にビーツを用いている。鮮やかな赤紫色は見た目も美しく、秋から年末にかけての皿上を飾るに相応しい野菜といえよう。特有の甘みを引き出すために蒸し器で時間をかけて火をとおす。皮を剝いた後はピューレ状とし、これを煮甘酢と白味噌でビーツ味噌を作っている。いわゆる日本野菜からは得がたい色合いを洋野菜から引き出し、これを日本料理に組み入れる。非常に考えられた料理といえよう。また同和えにしたブロッコリースプラウトそして落花生も見事。

総評

「サゴシはクセのある魚との印象だったが、米油などの下処理でしっとりと仕上がっている」「ビーツの色合いが美しい。これからの紅葉やクリスマスシーズンに最適」などの評が多く寄せられていた。畑会長からは「とても考え抜かれた料理だと思う。扱いの難しいビーツを白味噌を使うことで、ビーツ臭さを消し、反対にビーツの甘みが加わることで相乗効果を生んでいる」といった感想が述べられていた。

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